【保存版】画像のEXIF情報とは?SEOへの影響と画像メタデータの使い方まとめ

画像をサイトに載せるとき、見えていない情報まで意識していますか?
実は、写真には「EXIF(イグジフ)情報」と呼ばれる“画像の履歴書”のようなデータが埋め込まれていて、SEOにもほんのり影響を与える可能性があるんです。

この記事では、EXIF情報の基本から最新のGoogleの見解、SEOへの影響、そして最適な活用方法まで、やさしく・ざっくり・的確に解説していきます!

目次

EXIF情報とは?画像の中に隠されたメタデータ

EXIF=画像に埋め込まれた「撮影データ」

EXIF(イグジフ)とは「Exchangeable Image File Format」の略で、デジカメやスマホで撮影した際に画像ファイルの中に自動的に埋め込まれるメタデータ(付加情報)のこと。

写真1枚に、以下のような情報が記録されます。

  • 撮影日時(2025-04-25 14:32:00)
  • カメラのメーカーとモデル(iPhone 14 Pro、Canon EOSなど)
  • 撮影時の設定情報(露出、ISO感度、シャッター速度、絞り値、ホワイトバランスなど)
  • GPS(緯度経度などの位置情報)
  • 作成者(機種によっては記録される)
  • 編集ソフト名や保存形式 など

こうした情報は、画像そのものに写っていなくても画像の「裏側」にしっかりと残っています。

つまり、画像のEXIF情報を見れば「いつ・どこで・どんな機材で・どんな設定で撮ったのか」がわかってしまうのですね。

EXIF情報の確認方法(PC・スマホ別)

EXIF情報(Macでの確認方法サンプル)
MacでのEXIF情報表示イメージ
  • 【Mac】
    画像を「プレビュー」で開く →「ツール」→「インスペクタ」→「詳細情報」の右から2番目の「i」を選択。
  • 【Windows】
    画像ファイルを右クリック →「プロパティ」→「詳細」タブで確認できます。
  • 【スマホ(iPhone/Android)】
    標準の「写真アプリ」や、専用のEXIF確認アプリ(例:Photo Investigator)でチェックできます。

ちなみにサンプルの魚は、実際に釣れた80cm超のコブダイです!美味でした!

EXIF情報はSEOに関係あるの?

Googleの見解:EXIFはランキング要因には使われていない

結論からいうと、EXIF情報は直接的なSEO評価要因ではありません

「Google Search does not use Exif data for ranking.」
— Martin Splitt(Google Searchチーム)
出典:Search Engine Roundtable|Google: We Don’t Use Exif Data For Ranking

2024年9月、GoogleのMartin Splitt氏(マーティン・スプリット)は、「EXIFデータはGoogle検索のランキング要因として使用していない」と明言しており、この発言は、過去のGoogle関係者の見解と一致しています。

​2014年にはMatt Cutts氏が「EXIFデータを解析し、必要に応じて使用する権利を留保する」と述べ、​2019年にはGary Illyes氏が「ランキングには使用していない」と明言するなど、Googleは一貫して「EXIFは検索順位の評価には使っていない」という立場です。

EXIF情報が検索順位の決定に直接使われることはないようですが、以下のような「画像の評価の補足材料」としての価値は残っています。

EXIF情報が間接的にSEOに貢献する3つのシーン

オリジナル画像の証明材料になる

Googleは独自コンテンツを優遇します。
EXIF情報に「作成者」「カメラモデル」「撮影日時」などが残っていれば、「これは独自で作られた画像です」と証明しやすくなります。

→ 他サイトに無断転載された場合でも、オリジナルの主張がしやすくなる!

Google画像検索の信頼性に影響するかも?

Google画像検索では、ユーザーに「正しい情報を持つ画像」を表示したいと考えています。
著作権や位置情報などが入っていると、“信頼できる画像”としての評価が上がる可能性もゼロではありません。

ローカルSEOの補助に活用できる

たとえば、カフェのオーナーが「〇〇市内で撮影した料理写真」を使うとします。
このとき、EXIFに撮影場所のGPS情報が残っていれば、ローカル検索での精度アップに貢献する可能性も!
Googleマップやローカルパックといった「地域に紐づく表示」では有効かもしれません。

メタデータの活用法と最適化テクニック

EXIFはSEO直接効果が薄いとはいえ、画像の整理・管理・再利用にはとても便利な要素です。
特に画像が大量になるWebサイトやメディア運営では、「いつ・どの機材で・どこで」撮ったかがわかることで、再活用やアーカイブ整理が圧倒的に効率化されます。

alt属性やファイル名の最適化が優先

SEO観点では、EXIFよりも次のような“画像の外側”にある情報のほうが重要です。

ファイル名

検索に意味を持たせるなら「IMG001.jpg」ではなく「seo-image-optimize.jpg」など内容を表す名前に変更するのがベスト。

alt属性(代替テキスト)

画像の内容を簡潔に説明したテキスト。スクリーンリーダーにも対応し、アクセシビリティの観点でも重要です。

周辺のテキストとの関連性

画像の前後にある文章がその画像と関連しているかどうかも、Googleはしっかり評価しています。

構造化データ(ImageObjectなど)

schema.orgのマークアップを使って、Googleに画像の意味や著作情報を明示できます。

参考:ImageObject – schema.org

ポイント
SEOでは「EXIF=内側の情報」よりも、「ファイル名・alt属性・文脈」などHTML上の外側情報のほうが優先されます。

SNS・クラウドでのEXIFの扱い(2025年版)

自動削除されるサービス

  • Instagram、X(旧Twitter)、Facebookなど主要SNSは、アップロード時にEXIFを自動で削除します。

削除されないこともあるサービス

  • Googleフォト、LINEアルバム、Dropboxなどの一部クラウドサービスではEXIFが保持されるケースあり。共有時には要確認。

EXIF情報の使いどころと注意点

SEOで活用したい場面

  • Google画像検索で上位を狙いたいとき
  • 旅行ブログやグルメ記事など「撮影地」が重要な場合
  • 写真の信頼性・証拠性を示したいとき(レビュー、取材、PR案件など)

むしろ削除すべき場面もある

逆に、不用意にEXIFを残しておくと、リスクにもなります

  • 位置情報が残っていて自宅バレ・行動パターンが漏れる
  • 個人名や企業名がメタデータに入っていて、情報流出の可能性あり
  • サイトの読み込み速度がわずかに落ちる(画像に余計なデータがあるため)

こういったケースでは、画像をアップロードする前にEXIFを削除するのがベストです。

ブログ用に使う画像は、念のため「メタデータを削除してからアップロード」が安心です。

WordPressでのEXIF対策

アップロード時に自動でEXIFを削除する方法

プラグインで自動削除:「EWWW Image Optimizer」

画像の圧縮+EXIF削除が一括でできる便利プラグイン。現在もアクティブに更新されています。

コードで制御したい場合(functions.php)

add_filter('wp_read_image_metadata', '__return_false');

この一行をテーマに追加すれば、EXIFの読み込みを無効にできます。手軽で効果的。

EXIF情報のよくある質問(FAQ)

EXIF情報って削除しても画像の画質は落ちませんか?

落ちません。削除されるのは画像の“メタデータ”のみで、画質や内容は一切変わりません。

GoogleはEXIF情報をSEOに使っていると明言していますか?

いいえ。「読み取る可能性がある」とだけ述べており、2024年時点で「ランキング要因にはしていない」と明言されています。

SNSに画像を投稿したらEXIF情報は残りますか?

XやInstagramなど多くのSNSでは自動削除されますが、LINEやGoogleフォトなど一部では残る場合もあります。

EXIFを活用すると画像SEOに有利ですか?

直接的な効果は薄いですが、Googleが画像の意味を理解しやすくなるオリジナリティ評価につながるなど、間接的に役立つ可能性があります。

すべての画像にEXIFを残すべきですか?

いいえ。コンテンツの種類・用途に応じて「残す or 削除」を使い分けるのがベストです。

まとめ:EXIF情報は「使い方次第」でSEOにも役立つ

項目結論
EXIF情報とは撮影に関する隠れたメタデータ
SEOへの影響直接的な影響はほぼなし
画像最適化に必要?alt属性やファイル名が最優先
削除したほうがいい?基本的には削除推奨(個人情報対策)

EXIF情報は、知っておくと便利な“裏情報”ではありますが、SEO対策の観点では主役にはなりません

ただし、個人情報や信頼性の観点で影響がある可能性もあるため、適切な扱いを意識しておきましょう。

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