【危険】写真の位置情報が丸見え!?画像に潜むEXIF情報の削除方法と無料ツールまとめ【2025年版】

スマホで撮った写真、SNSやブログにそのまま載せていませんか?
実はその画像、「どこで撮ったか」「いつ撮ったか」などの情報が丸ごと残っている可能性があります。
これは「EXIF(イグジフ)情報」と呼ばれるメタデータ。
便利な一方で、個人情報の流出リスクをはらんだ“目に見えない落とし穴”でもあります。
この記事では、EXIF情報によるリスクと削除方法、誰でも使える無料ツールまで、実践的にまとめました!
▼ まず「EXIF情報」について詳しく知りたい方はこちら

EXIF情報が原因で“バレる”こと
スマホ写真には「位置情報」が残っている
スマートフォンで撮った写真には、初期設定でGPS位置情報がEXIFデータとして保存されるようになっています。
これにより…
- 撮影場所(自宅・職場・子どもの学校)が特定される
- 撮影日時や使用端末から生活パターンが推測される
- 知らないうちに「どこにいるか」「どんな生活をしているか」がネットに公開されてしまう
つまり、写真1枚からプライバシーがまるごと“漏れ出す”可能性があるというわけです。
実際にあった事例

自宅の住所が特定されたケース
ある男性が自宅で撮った写真をSNSに投稿したところ、EXIFに含まれたGPS情報から自宅の場所が特定されてしまったという事例があります。
参照:Exif情報にご用心|ネット上に写真をアップロードする時に気をつけること
子どもの通学先がバレたケース
子どもの写真を共有したことで、EXIFに含まれた位置情報から通っている学校が特定されるという報告もあります。
参照:スマホで撮った写真に潜むリスク|MOTEX ノーモア情報漏えい
Canvaの作成画像でアカウント名がバレる?
Canvaで作成した画像のExif情報に、なんとアカウント登録時の利用者名が表示されるとのこと!これはなかなか気付けないのではないかと思います。この方は本名で登録しており、知らずに本名付き画像をUPしていたとのと。位置情報が入っていなくても気になる方は多いのではないでしょうか。現在も仕様が変わっていなければ気をつけたいですね。。
参照:[exiftool]フォルダの中の画像のExif情報を一括で除去する
2025年最新動向:EXIFリスクは依然健在
2025年に入っても、EXIF情報が原因での個人情報漏洩リスクは引き続き問題視されています。
特に、サイバー攻撃者がEXIFデータを利用して居住地や行動パターンを推測するケースが増加傾向です。
参照:ISACA|EXIF Data As a Cybersecurity Risk
「撮ったら即公開」ではなく、「撮ったらチェックしてから公開」を心がけることが、現代の情報リテラシーといえるでしょう。
SNSやクラウドでのEXIFの扱いにも注意!

自動削除されるサービス
Instagram、X(旧Twitter)、Facebookなどは投稿時にEXIFを自動で削除してくれます。
削除されない・一部残ることがあるサービス
- LINEのアルバム機能
- Googleフォト、Dropboxなどのクラウドストレージ
これらではEXIF情報が残る場合があるため、事前に手動削除するのが安全です。
既存機能でEXIF情報の確認&位置情報を削除する方法(PC・スマホ別)
まずはデフォルトの機能を使ってEXIF情報を確認&位置情報を削除する方法を、Windows/Mac/iPhone/Android ごとに解説します。
EXIF情報では、下記のような内容が確認できます。(機器共通)
項目 | 内容例(参考) |
---|---|
撮影日時 | 2025/04/20 14:35 |
カメラ情報 | Apple iPhone 15 / Canon EOS 80Dなど |
露出設定 | ISO 100 / F値 2.8 / シャッター1/125 |
フォーマット | JPEG / HEIF / PNG |
GPS情報 | 緯度・経度(マップ連動) |
ソフト名 | Adobe Photoshop / Snapseedなど |
初めての方は、EXIF情報を削除する前に、まずは「どんな情報が含まれているのか」を確認し、削除した後は本当に消えているか確認してみてくださいね。
EXIF情報の確認で位置情報が空欄の場合は、GPS情報が記録されていない可能性があります。
Windows|エクスプローラーで確認&EXIF情報削除
- 確認したい画像を右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「詳細」タブを開く
→ 撮影日時・カメラ情報・GPS(位置情報)などの項目が表示され、ここでEXIF情報の確認が可能です。 - EXIFデータを削除する場合は、下部の「プロパティや個人情報を削除」を選択
- 「可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成(可能な限りのメタデータが削除されます)」か「このファイルから次のプロパティを削除する」を選んで「OK」をすると、EXIFデータを選んで削除することができます。
Mac|プレビューアプリで確認&位置情報削除
画像を右クリック →「このアプリケーションで開く」→「プレビュー」で画像を開く
メニューバーから「ツール」→「インスペクタを表示」
「i(情報)」アイコンをクリック →「Exif」タブへ切り替え。
下記のようにEXIF情報(撮影日・カメラ機種など)が確認できます。
ここに「GPS」のオプションがない場合は、位置情報が含まれていない状態です。

「詳細情報タブ(i)の」下部に「GPS」のオプションが表示されている場合は、ここから「位置情報を削除」で完了です。
位置情報の確認は、「プレビュー」→「ツール」→「位置情報を表示」からでも可能です。
下記のように「位置情報を表示」の項目がグレーで選択できない場合は、位置情報が含まれていない状態です。
位置情報が登録されている場合は、「i」→「GPS」→「“マップ”で表示」で市街地図にピン留めされた表示を確認することができます。

下記のようにEXIF情報(撮影日・カメラ機種など)が確認できます。
- 画像を右クリック →「このアプリケーションで開く」→「プレビュー」で画像を開く
- メニューバーから「ツール」→「インスペクタを表示」
- 「i(情報)」アイコンをクリック →「Exif」タブへ切り替え
iPhone|標準写真アプリで確認&位置情報削除(iOS 15以降)
- 写真を開く
- 画面下部の「i(情報)」アイコンをタップ
撮影日/位置情報/撮影地の地図/カメラの詳細設定などが確認できます。
この状態で地図が表示されたら位置情報が登録されている証拠です。 - 位置情報の削除を行う場合は、ここから「位置情報を調整」→「削除」で位置情報を削除することができます。
※地図が表示されなければ位置情報は登録されていない可能性が高いです
古いiOSではこの情報が表示されない場合があります。
Android|Googleフォトアプリで確認&位置情報削除(機種により異なる)
- Googleフォトで画像を開く
- 画面上部の「︙」または「情報」アイコンをタップ
→ 日時/デバイス/位置情報(ある場合)などが表示されます。 - 位置情報の削除を行う場合は、ここから「位置情報を削除」で完了。
一部端末ではカメラ設定から「位置情報を保存しない」に設定可能です。
GPS情報は意外と正確!

EXIFに含まれるGPSデータは、端末の位置情報サービス(GPS/Wi-Fi/基地局など)を元に記録されています。
スマホの場合、建物の中でも数十メートル単位で位置が特定されてしまうこともあります。
既存の機能では、EXIF削除の自由度は低いですが、位置情報を削除するだけでもリスクは大きく変わります!
無料で使えるEXIF削除ツール・アプリまとめ【2025年版】
「もっと細かくEXIF情報を削除・編集したい」「複数枚をまとめてEXIF削除したい」という方は、下記のようなツールもおすすめです。
ツール・アプリ名 | 対応デバイス | 日本語対応 | 主な機能 |
---|---|---|---|
Photo Secure | iOS(iPhone/iPad) | EXIF削除、複数画像対応 | |
Photo Exif Editor | Android | EXIFの表示・編集・削除 | |
Exif Pilot | Windows | 詳細表示・編集・削除、CSV出力 | |
ExifCleaner | Windows/Mac/Linux | 多形式対応、ドラッグ&ドロップで削除 | |
IMAGESMALLER | ブラウザ(PC/スマホ) | オンラインでのEXIFの表示・削除、データ削除、可逆圧縮 |
⚠️ ツール使用時の注意点
EXIF情報の確認・削除で無料ツールを使用する場合に一番怖いのが「セキュリティリスク」です。トラブルを避けるためにも下記の点に注意して使用しましょう。
- 信頼できるサービスを使うこと
- オンラインツールは、画像を一時的にサーバーにアップロードする場合があります。
- 機密性の高い画像(子どもの写真、自宅の外観など)は、PCソフトなどローカルで完結する方法がおすすめ。
- アプリは公式ストアからのみ入手する
- 非公式サイトや野良アプリはマルウェアや広告バンドルの危険があります。
- App Store/Google Playなど公式ストア経由で、レビュー評価の高いものを選びましょう。
- 削除後も再チェックを
- 削除したつもりでも、アプリによっては一部のメタデータが残っていることも。
- VerExifなどで再確認してから投稿・共有するのが安心です。
EXIF削除以外の便利な方法5選
方法 | 効果 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|
スクショを撮る | ◎ | 確実にEXIFが消える | 解像度やサイズが変わる |
GPS記録を無効にする | ◎ | 最初から記録されない | 撮影前に設定が必要 |
SNS投稿時に情報を除外 | ○ | 投稿時の手軽な対策 | SNSごとの仕様確認が必要 |
画像編集・圧縮 | ○〜◎ | 他の用途と併用できる | アプリによって差がある |
クラウド再DL | △ | 場合によってはEXIF除去済 | 確実性が低い |
スクリーンショットを撮る(最も手軽)
写真のスクリーンショットを撮ることで、EXIF情報をまるごと消去することができます。
- iPhone/Androidどちらでも可能
- 撮影日時・位置情報・カメラ設定などは新しいスクショ画像には残らない
- SNSにアップするだけなら、画像劣化もほとんど気にならない
※解像度やアスペクト比が変わるため、画質重視の場面ではやや不向き
カメラアプリの設定で「位置情報を記録しない」にする
スマホで撮影時にそもそもGPS情報を記録しないように設定しておくのも効果的です。
【iPhoneの場合】
- 設定 → プライバシー → 位置情報サービス
- 「カメラ」→「なし」に設定
【Androidの場合】
- カメラアプリの設定(歯車マークなど)を開く
- 「位置情報を保存」や「GPSタグ」などの項目をオフに
最初から記録しないことで、EXIF削除の手間を省けます
SNS投稿時の「位置情報を削除」オプションを利用する
InstagramやLINEなどでは、投稿時に位置情報を含めるかどうか選べる場合があります。
- Instagram:基本的に投稿時にEXIFは削除されるが、「位置情報を追加しない」オプションが安全
- LINE:アルバムにアップロードする際、オリジナル画像を送らないように注意
共有する相手や場所によっては「送信時に最適化(圧縮)」オプションを活用しましょう。
画像を圧縮する(加工アプリを使う)
画像編集・圧縮アプリを使うことで、間接的にEXIF情報が消去されることもあります。
- 例:Canva(アカウント名が残る場合あり)/Snapseed/LINE Camera など
- 加工やリサイズをした画像は新しい画像として保存されるため、メタデータが消える場合が多い
ただし、アプリによっては元のEXIFを残す場合もあるので注意が必要です。
クラウドサービスでダウンロードし直す
一部のクラウド(例:Googleフォト、Dropbox)では、画像を再ダウンロードする際にEXIFが除去されたバージョンとして保存される場合があります。
- Googleフォト:共有リンクからダウンロードすると、EXIFが削除されることも
- Dropbox:プレビュー画面経由のダウンロードで削除されるケースあり(要確認)
これは確実性が低いため、手段の一つとして補助的に使うのがベターです。
EXIF情報のよくある質問(FAQ)
まとめ:知らぬ間に“丸見え”にならないために
- 写真には見えない個人情報が埋め込まれている
- EXIF情報の削除はスマホ・PC・無料アプリで簡単にできる
- SNSは比較的安全でも、クラウド経由の共有には注意が必要
「写っていない情報」こそ、守るべき時代。
EXIFの管理は、自分と大切な人のプライバシーを守る第一歩です。
関連記事

