【徹底解説】AdobeフォントをWebフォントとして使う方法と注意点完全ガイド|参考事例あり

「AdobeフォントをWebフォントとして使いたいけど、設定方法がわからない!」
「ライセンスや速度の問題はどう対策すればいい?」
そんなあなたにピッタリな、Adobe Fonts(旧Typekit)をWebフォントとして利用する方法と注意点を徹底解説します。
また、単なる手順紹介にとどまらず、実践的なテクニックや具体的な課題解決策も交えてご案内するので、ぜひ最後まで読んでください!
Adobeフォント(Adobe Fonts)とは?

「Adobe Fonts(アドビフォント)」とは、Adobeが提供するフォントライブラリで、Creative Cloudのサブスクリプションに含まれているサービスです。
使えるフォントの種類が豊富で、特に日本語フォントは「貂明朝」「游ゴシック」「モリサワ」などプロ向けのデザインに適したものが揃っています。
Adobe Fontsの特徴
- クラウド経由でフォントを使用できる(インストール不要)
- 商用利用OK(ただしCreative Cloud契約が必要)
- ページビューの制限なし(アクセス数を気にせず使える)
- Webフォントだけでなく、デスクトップフォントとしても利用可能
特に2025年に入ってから、日本語バリアブルフォント「百千鳥 VF」などより柔軟なフォント表現が可能なフォントが追加され、デザインの幅が広がっています。

AdobeフォントをWebフォントとして使う方法
では、具体的にWebサイトでAdobeフォントを利用する手順を紹介します。
Adobe Fontsにアクセスし、フォントを選択

Adobe Fonts公式サイトにアクセスし、Adobeアカウントでログインしましょう。
「すべてのフォント」からWeb用に適したフォントを選びます。
Webプロジェクトを作成

- フォントの詳細ページを開く
- 「Webプロジェクトに追加」をクリック
- プロジェクト名を設定し、使用するフォントのスタイル(ウェイト・サイズなど)を選択
これでWebプロジェクトが作成され、自動でフォント埋め込み用のコードが発行されます。
埋め込みコードをHTMLに追加
Adobe Fontsが生成した以下のコードを、Webサイトの<head>
タグ内に貼り付けます。
<link rel="stylesheet" href="https://use.typekit.net/xxxxx.css">
CSSでフォントを適用
Webサイト内でフォントを反映させるため、CSSでfont-family
を指定します。
body {
font-family: "貂明朝", sans-serif;
}
▼バリアブルフォントの適用例(font-weight, font-stretch)
body {
font-family: "百千鳥 VF", sans-serif;
font-variation-settings: "wght" 400, "wdth" 100;
}
バリアブルフォントの場合は、文字の太さ(font-weight
)や文字の幅(font-stretch
)を調整できるため、デザインの幅が広がります。
AdobeフォントをWebフォントとして使う際の注意点
Adobe FontsをWebフォントとして利用する際、注意すべきポイントがいくつかあります。
⚠️ 1. サブスクリプション契約が必要
Adobe FontsをWebサイトで使うには、Creative Cloudの契約が必須です。
無料で使えるフォントも一部ありますが、商用利用や継続的な運用には有料プランの契約が必要になります。
⚠️ 2. クライアント案件での利用には要注意
Web制作会社がクライアントのサイトにAdobe Fontsを使用する場合、クライアント自身がCreative Cloudに契約する必要があります。
制作会社側のアカウントでフォントを設定すると、ライセンス違反になる可能性があるので注意しましょう。

⚠️ 3. 読み込み速度とパフォーマンスの最適化
Adobeフォントはクラウド経由で読み込むため、ページの表示速度に影響を与えることがあります。
特に日本語フォントはデータ量が大きいため、以下の方法で最適化しましょう。
(1)不要なフォントの読み込みを減らす
フォントのウェイトやスタイルを最小限にすることで、余計なフォントデータのロードを防ぐことができます。
(2)フォントの遅延読み込みを設定
CSSのfont-display
を使うことで、フォントが読み込まれるまでデフォルトのフォントを表示できます。
font-display: swap;
(3)バリアブルフォントを活用
バリアブルフォントを使用すると、複数のウェイトやスタイルを1つのフォントで管理できるため、読み込みファイルを減らせるメリットがあります。
- 使用するフォントの種類を最小限にする(太字・斜体などを厳選)
- キャッシュ設定を有効にする
- バリアブルフォントを活用する(複数のウェイトを1つのフォントで管理できる)
4. フォールバックフォントを指定
万が一、Adobeフォントが読み込まれなかった場合に備え、フォールバックフォント(代替フォント)を指定しておくことが重要です。
body {
font-family: "貂明朝", "游ゴシック", sans-serif;
}
これで、Adobeフォントが読み込めなくても、他のフォントで自動代替されるため、デザイン崩れを防げます。
AdobeフォントをWebフォントとして使用している参考事例
AFURI FINE RAMEN

一部の英数字に「Acumin Pro(acumin-pro)」が使用されています。
シンプルなフォントがスタイリッシュな雰囲気にマッチしていますね。
.topSectionTitle {
font-family: acumin-pro, sans-serif;
}
宿いとう

一部の日本語部分に「貂明朝(ten-mincho)」が使用されています。
和風な雰囲気にとても合いますね。
--font-jp: "ten-mincho", serif;
リニエ シューレ

本文に「源ノ角ゴシック(source-han-sans-japanese)」が使用されています。
デザインに馴染んでいるだけでなく、読みやすくて良いですね!
body {
font-family: source-han-sans-japanese, "Hiragino Kaku Gothic ProN", "ヒラギノ角ゴ ProN", "Hiragino Kaku Gothic Pro", "ヒラギノ角ゴ Pro", "メイリオ", "Meiryo", sans-serif;
}
よくある質問(FAQ)
まとめ
AdobeフォントをWebフォントとして利用する方法と注意点について、最新情報を交えて解説しました。
ポイントおさらい
- Webプロジェクトを作成し、埋め込みコードを適用するだけで簡単に導入可能
- Creative Cloudの契約が必要(無料ではない)
- クライアントサイトに適用する場合はライセンス管理に注意
- ページ速度を最適化するためにバリアブルフォントを活用
- フォールバックフォントを設定して、万が一のデザイン崩れを防ぐ
Adobeフォントをうまく活用して、Webサイトをより洗練されたデザインに仕上げましょう!
▼ Adobe Fonts公式サイトはこちら
