自社サイト集客がうまくいかない理由と改善ポイント

インターネット上のコンテンツがますます充実している今日、多くの企業が自社サイトを活用して集客を図っています。一方で、特に中小企業において「思ったように問い合わせや売上につながらない」という悩みが少なくありません。
今回は、その原因を 「サイト内部(内部要因)」と「サイト外部(外部要因)」 に分け、具体的な改善ポイントもあわせて整理します。
内部要因:自社サイトの構造・運用に潜む課題
1. SEOキーワードの設定が不十分
普段、ニュースやブログを作成する際、記事の内容だけで終わっていませんか?
検索で上位に表示されるためには、H1タグやタイトルタグに適切な情報を入れることが必要です。
2. スマートフォン対応の遅れ
今では、スマートフォンからのアクセスが全体の約7割を占めています。
そのため、スマホ対応は当たり前で、業種によってはPCよりスマホを優先して作る「モバイルファースト」のWebサイトも増えています。
スマホ対応していないサイトだと、PC用の画面がそのまま表示されて文字が小さく読みにくかったり、構造が使いにくかったりと不便なため、ユーザーはすぐ離れてしまいます。
必ず、スマホでも使いやすい「モバイルフレンドリー」なサイト設計を心がけましょう。
3. 情報更新の仕組みがない
情報を増やしたり、新しい情報を更新し続けるには、運用しやすい仕組みが必要です。
CMS(WordPressなど)のように、知識がなくてもユーザー側で簡単に編集できる仕組みであれば問題ありません。しかし、昔ながらの方法で、HTMLやプログラムを1から手作業で入力して作る方法もあります。
いまだにこんな方法を使っている会社はおすすめできないので、取引をやめたほうが良いでしょう。
ちなみに、知名度が低いCMSも編集がしにくいことが多いので、避けたほうが安心です。
4. ユーザーに価値のない情報を発信している
ただ記事を投稿するだけでは意味がありません。
大事なのは、ユーザーにとって役立つ情報を提供することです。
SEOを意識して、無理にキーワードや文字数を増やしたり、内容の薄い記事をたくさん作っても、実際にユーザーが「読んでよかった」と思えなければ、効果は出ません。
SEO対策=キーワードだけ、ではなく、ユーザーの疑問に応える情報・解決を提示する内容を心がけましょう。
5. キーワード選定が現実的でない
競合が多いビッグキーワードだけを狙うと、時間とコストがかかります。
狙うキーワードが難しければ、ミドルキーワードやスモールキーワードといった取りやすいキーワードを狙うことをお勧めします。あくまで費用対効果を見てからの判断になります。
- ビッグワード:検索数は多いが競争も激しい
- ミドル/スモールワード:検索数はやや少ないが取りやすい可能性あり
6. サイト共通設定キーワードがズレている
サイト全体で共通設定されるキーワードが、狙っているキーワードと一致していない場合は調整が必要です。
たとえば「社名のみ」を共通キーワードにしているケースはもったいないです。ページごとに役割を明確にしましょう。
7. 関連の低い情報を発信している
業種やキーワードに関連のない趣味や日常の話題(ゴルフ、飲み会など)は、サイトの評価を下げることがあります。
集客目的のサイトでは、業種やターゲットに関連する情報に集中しましょう。
外部要因:社外との関係・運用体制に起因する課題
1. SEO業者の選定ミス
知識・経験の浅いSEO業者を任せると、検索順位が下がったり、ほとんど変わらないのに費用だけかかってしまい、費用対効果が悪くなることがあります。
SEOはすぐに結果が出るものではないので、順位を上げたい場合は、期間を決めて成果を確認しながら進めましょう。
中にはすぐに上がらないキーワードもありますが、1年以上かけるのは費用対効果の面からあまりおすすめできません。
2. 制作会社だけに任せている
制作会社に、WebのマーケティングやSEO対策もそのまま任せていませんか?
サイト制作会社は「デザイン・開発」が主業務で、必ずしもSEOや集客が得意とは限りません。
そのため、制作後に「SEOに配慮されていない構造」で納品されているケースも散見されます。作った後の運用や改善も考えて、専門家と一緒に進めるのが安心です。
3. 広告運用が適切でない
付き合いで適当な業者に広告運用任せていませんか?
広告運用は会社によって運用方法が異なるので、制作会社や個人でやると費用対効果が合いません。
ちなみに当社ユーザーは、他社で広告費10万円かけて1件も反響無かった事があります。
広告もマーケティング施策の一環として、費用対効果を定期的にチェックし、運用改善を行うことが重要です。
ドブに捨てるのはやめましょう!
まとめ:取り組むべき3つのポイント
自社サイトの集客改善には、以下の3つを意識することが大きなカギです。
- 基礎を押さえる:SEOキーワード設定/モバイル対応/運用の仕組み
- ユーザー視点で価値ある情報を提供:情報の量ではなく「ユーザーが知りたい・役立つ」情報の質が重要
- 適切なパートナーと運用する:SEO・サイト制作・広告それぞれの役割を明確にし、信頼できる業者を選ぶ
これらを丁寧に整えることで、自社サイトの集客力は確実に改善に向かいます。








