動画をサイトに載せるとSEOに効く?逆効果を避けて成果につなげるチェックリスト

「動画 SEO」で検索する方は、動画を増やせば検索流入も増えるはず、と期待しがちです。
ただ、現場で成果が出るのは“動画を作った会社”ではなく、“動画を見つけられ、理解される状態に整えた会社”です。

Googleは動画に関して、動画を発見・処理できる状態を整えること、そして動画検索の機能(プレビューやKey moments等)に必要な条件を示しています。
この記事では、動画埋め込みの設計、文字起こし(トランスクリプト)、YouTube SEO対策、VideoObject、表示速度、そして動画インデックスの確認まで、「問い合わせ獲得」に直結する順番で解説します。

目次

動画SEOの前提:順位の魔法ではなく「見つけられ、理解される状態」を作る

動画SEOを“テクニック”として扱うと失敗しやすいです。理由は単純で、動画は「評価される対象」以前に、まず「発見され、理解される対象」だからです。

Googleが動画を扱うために必要なこと

Googleは動画SEOのベストプラクティスとして、動画を安定したURLで提供することや、動画を一貫して発見・処理できる状態が重要だと説明しています。
さらに、VideoObjectなどの動画構造化データは、Googleが動画を見つけやすくし、動画検索結果で表示される情報に影響しうる、とされています。

ここで大事なのは、「構造化データ=順位が上がる」と短絡しないことです。できるのは、主に次の2つです。

  • Googleが動画を把握しやすくなる(発見・理解の補助)
  • 検索結果で見せる情報(サムネ、説明、日付など)に影響しうる

YouTubeと自社サイトの役割分担を先に決める

問い合わせ獲得が目的なら、役割分担を曖昧にしない方が強いです。

  • YouTube:発見・比較の入口(関連動画、YouTube内検索)
  • 自社サイト:検討の最終(料金、事例、FAQ、問い合わせ導線)

動画が伸びても問い合わせが伸びないのは、多くの場合「入口はあるが、検討材料が足りない」状態です。

置き場所が9割:動画を載せるべきページ、載せない方がいいページ

動画は“置き場所”で価値が変わります。おすすめは「文章で判断→動画で納得→次へ進む」が成立するページです。

サービス/事例/Q&A/採用での“効く置き方”

  • サービスページ:提供範囲、進め方、成果物のイメージを短時間で伝える
  • 事例ページ:Before/After、プロセス、顧客の声で信頼を補強
  • Q&Aページ:不安を先回りして解消(比較検討を前に進める)
  • 採用ページ:雰囲気・仕事の流れを可視化(ミスマッチ低減)

逆に、トップページに長い会社紹介動画を“ドン”と置くのは注意です。ファーストビューの情報密度が落ちると、読む前に離脱します。

動画LPが強いケースと、薄くなって弱いケース

動画LPは刺されば強い一方で、動画だけだと「ページが薄い」扱いになりやすいです。
勝ちやすい動画LPは、動画に加えて最低限これを持っています。

  • 3点要約(このページで得られる結論)
  • 判断材料(料金の考え方、事例、比較ポイント)
  • FAQ(不安の解消)
  • 次アクション(問い合わせ、資料請求、事例閲覧)

動画 埋め込み SEO 効果を伸ばす設計:ただ貼ると逆効果になる理由

「埋め込んだのに伸びない」は、動画の質より設計の問題で起きます。

逆効果パターン3つ(薄い・重い・迷う)

  1. 薄い:動画がある代わりに本文が減り、判断材料が不足
  2. 重い:埋め込みで表示が遅くなり離脱が増える
  3. 迷う:何を見ればいいか分からず、結論に辿り着けない

ファーストビューは「要点→動画」の順で迷わせない

おすすめの型はこれです。

  • 結論(1〜2文)
  • この記事で分かること(3点)
  • 動画の見どころ(例:0:45で手順、2:10で注意点)
  • その後に動画

先に要点があると「見る理由」が生まれ、視聴もページ理解も上がります。

サムネイルとクリック率:ページ内の導線設計

動画のクリック率はYouTubeだけの話ではありません。自社サイトでも同様です。

  • サムネは「内容」より「得られる結果」を示す
  • 直下に要点箇条書き(読む→見るの橋渡し)
  • 動画の下に「事例」「料金」「FAQ」へ内部リンク(検討が進む導線)

動画 文字起こし SEO:字幕ではなく“検索用の本文”を作る

文字起こしは、動画SEOの中で費用対効果が出やすい施策です。
ただし、逐語起こしを貼るだけだと読みづらく、成果に直結しません。

逐語起こしより効く「編集トランスクリプト」

狙うのは「話し言葉」ではなく「判断材料」です。

  • 口癖や重複を整理
  • 結論→理由→手順→注意点の順に再編集
  • 見出しで区切り、必要な場所にすぐ行ける

これで、動画を見なくても理解でき、見れば納得が深まる構造になります。

章(Key moments)を前提にした見出し設計

Googleの動画機能にはKey moments(区間表示)があります。動画側の設計(タイムスタンプ等)と、ページ側の見出し設計を揃えると、情報の“地図”ができます。
見出しの理想は「検索意図が割れない単位」で区切ることです(例:手順・費用・失敗例)。

既存動画を“最短で”資産化する手順

  1. 動画を「誰の何の悩みを解くか」1テーマに絞る
  2. 3点要約を作る(ページ冒頭に置く)
  3. 編集トランスクリプトを作る(見出し付き)
  4. 事例/FAQ/次アクションを足す
  5. 計測できる導線(事例→問い合わせ)にする

YouTube SEO 対策:Google検索とYouTube内検索の違いを使い分ける

YouTubeは“視聴行動”で伸びやすく、サイトは“比較検討”で決まります。ここを混ぜると、両方中途半端になります。

タイトル・説明文の最適化(検索軸+視聴理由)

  • 検索軸(例:動画SEO、文字起こし、埋め込み)を入れる
  • ただの説明で終わらず「見る理由」を添える(失敗回避、手順、比較)
  • 説明文は「要点→関連動画→サイトの詳説」程度に絞る(リンクだらけにしない)

関連動画に乗せるシリーズ設計

単発よりシリーズが強いのは、視聴が連鎖しやすいからです。

例:
「動画SEOの全体像」→「埋め込みの落とし穴」→「文字起こしテンプレ」→「VideoObjectと速度」

サイトへ戻す導線(やりすぎない設計)

誘導が強すぎると離脱します。自然で十分です。

  • 「チェックリストはサイトに掲載」
  • 「事例・料金・相談窓口はサイト」
  • 提示リンクは1〜2本に絞る(迷わせない)

技術で損しない:VideoObjectと表示速度(Core Web Vitals)の実務ポイント

技術は“最後”で良いですが、“無視”は危険です。頑張った動画が見つからない・重くて離脱、が起きるからです。

VideoObjectは「見つけやすくし、表示に影響しうる」

GoogleはVideoObjectの構造化データについて、動画を見つけやすくし、動画結果で表示される情報に影響しうると説明しています。
ここでの現実的な狙いは「順位」ではなく、露出機会と理解の補助です。

表示速度は“上位保証ではない”が、体験劣化は避ける

Core Web Vitalsはランキングシステムで使われ、良い体験を推奨する一方で、スコアが良いから上位保証ではないことも明記されています。
速度改善は“魔法の加点”ではありません。ただし、動画で重くして離脱を増やすのは避けるべきです。

Search Consoleの動画インデックスで状態確認する

Search Consoleの「動画インデックス」レポートは、動画が検索機能に適格か、インデックスを妨げている理由は何かを示します。
動画を増やす前に、まず“見つかっているか”を確認すると手戻りが減ります。

失敗例で学ぶ:伸びない現場あるあると回避策

失敗例1:動画だけでページが薄くなる

回避策:3点要約+判断材料(事例・比較)+FAQをセットにする。

失敗例2:YouTubeとサイトで意図が競合し分散する

回避策:YouTubeは入口、サイトは検討。文章はサイト用に再編集(コピペしない)。

失敗例3:重くて離脱、結果として伸びない

回避策:埋め込みは原則1本、ファーストビューは要点→動画、画像最適化と読み込み順を見直す。

よくある質問(FAQ)

Q1. 動画をサイトに埋め込めば、SEO順位は上がりますか?

「埋め込み=順位上昇」とは言い切れません。動画がページ理解を助け、必要な判断材料が揃い、体験が損なわれない設計になっているかが重要です。

Q2. VideoObjectを入れると順位が上がりますか?

VideoObjectは、Googleが動画を見つけやすくし、動画結果で表示される情報に影響しうる、とされています。順位上昇を断定するのではなく、発見性と表示の最適化として扱うのが安全です。

Q3. 文字起こしは逐語で全部書くべきですか?

ケースによりますが、多くの実務では逐語より「編集トランスクリプト(要点が読める本文)」の方が読みやすく、ページの判断材料になりやすいです。

Q4. 表示速度(Core Web Vitals)はSEOでどれくらい重要ですか?

Core Web Vitalsはランキングシステムで使われますが、良いスコアが上位を保証するわけではありません。一方で、動画で重くして体験を悪化させるのは避けるべきです。

Q5. 動画が検索に出ているか確認する方法はありますか?

Search Consoleの「動画インデックス」レポートで、動画が適格か、問題理由は何かを確認できます。

まとめ

動画コンテンツをSEO視点で活かす方法は、「作る」より先に“活かす設計”を整えることです。
具体的には、(1)置き場所、(2)要点→動画の順序、(3)編集トランスクリプト、(4)YouTubeとサイトの役割分担、(5)VideoObjectと速度・動画インデックス確認。この順で進めると、検索流入も問い合わせ導線もブレません。

そして何より、動画は“視聴させる”ものではなく、“意思決定を前に進める”ための材料です。
その設計に落とし込めた時、動画SEOは「再現性のある集客施策」になります。

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